諦めないで
雪が降る
白く白く心を清める
春が来る
直ぐに春が来る
大好きな季節
心、軽やかに
忘れかけた夢、思い出して
花に囲まれ 風に守られ
もう一度、確かな一歩を進もう
何度でも進もう
忘れかけても 絶対に忘れない
そんな夢の為に
君も 私も 1999
ぬくもり
風の優しさを感じて
その優しさ感じて
積もりゆく雪を
優しく見つめる僕
明日からも
きっと
君がいる限り
優しさに包まれる 1999
散花
パッと咲いた夜の桜
パッと吹いた夜の花びら
ヒラヒラ ヒラヒラ
私の前を流れていく
乱れる髪にからまって
ひとつになってく 私の心
一面の桜、一人じめ
ここは桜の国
私は桜の精
ほら、明日きっと咲ける
みごとに咲ける 1999
私をその気にさせるなら
私をその気にさせるなら
そう時間を気にしないでよ
私を支配したいなら
私の心を自分の物にしてみなさい
私があなたを好きになったら
私は何も迷わないでしょう 1989.1.20
子猫と彼
彼が、今はどんなに悪く言われていようと
私は彼の本当の姿を知っている
幼いころ
雨に濡れている子猫を見ていることしか できなかった私
彼はそのとき
子猫の飼い主を探してくれた
私にも探すよう言ってくれた
逃げてしまったけど
今、考えれば彼は優しく強かった 1988.10.2
春嵐
桜が咲いた
桜散った
私の心に波が生まれた
春は嵐
どこまでも花を人を踊らせる
助けて
離さないで
私が迷子にならないように
直ぐに治まるから
春の嵐は
私の心に生まれた波も 1999
触れるのは雨
ひたひた降る雨は
いつもうっとおしくて
自分の気持と一緒に払いのけてた
ただ触れるもののなくなった今
私に触れるのも
この雨だけと知った
こんなにも優しく
優しく私の体温を奪ってい 1999
自己主張
私はおもちゃじゃないのだから
あなたの思い通りになる訳ないじゃない
好みなんかいちいち合せてたら
私はいったいどこへいくの
あなたが好きなもの好きでいてほしいって
自分の嫌いなものに呑めりこむなって
あなた、私の何を好きになったの 1999-2000
あいさつ
こんにちは
そんな簡単な言葉、飲み込んで
言いたくても言えない自分がいた
悔しくて 悲しくて 苦しくて
今はこんなに簡単に言えるのに
あの頃の想いの面影だけが
消えない 1999
後悔
好きです、好き
なんども心で繰返して
でも言えない心
どれほど好きでも許されませんか?
どうして傷つけてしまったのか
後悔ばかりしても
あなたの心の凍りは融けなくて
せめて誰か貴方を救ってくれる人が現れるなら
この思いも、もう少し苦しくなくなるのに
私では駄目ですか
もう・・・ 1999
「暗中模索」返詩 「一粒の滴」
一粒の滴が
地平の見える湖に舞い下りる
一粒 また 一粒
その湖の水は
すくおうとしても
まるで砂の粒のようなもので
手に入る湖の水は
一粒の滴ほどもない
湖の底に見える
その探し物を
私は手に入れたいが為の行為
私は又すくう
だけど 舞い降りる湖の思いの方が多くて
私はたどりつけない
私も滴となって湖に舞い降りない限り
探し物は手に入らない
あなたへは届かない
だけど 私は 今日も
湖の水をすくう 2000.9
竜と私
青い空を飛びたいと思った
あの巨体で空を飛ぶ竜をすごいと思った
だから私は竜に乗った
大切な私の兄弟
どこまでもどこまでも 駆けていく
私達は自由だ
この身体が朽ちるその日まで
私達はこの大空を駆けていく 1999
輪廻
遠い記憶に君がいる
生まれかわっても再び・・・
今はこうして旅することしかできないけれど
きっといつか出会える
その日のために
遠い記憶に君がいる
今も 1999
キラーマン
輝く未来に背を向けて闇に
そんな生き方、憧れて
飛び込んで後悔して
そしてあなたと出逢ったの
やってきたこと消える訳じゃないけれど
やってる事、変わる訳じゃないけれど
初めてこの世界に生きる人たちの想いを知った
次ぎに会う恐怖さへ強さに変え今 1999
魔法使いの独り言
いつもあなたのそばで
魔法援護の私は
いなくてならないパートナー
当り前のように居るものだから
当り前のように信頼されて
私の心はいつ頃からか
ちょっぴし不満になっちゃって
幸せだけどいつになったら進展するのか恋心
まったく、せめて死ぬまでそばに置いてよね 1999
追憶
そっと触れた手は冷たくて
涙に濡れた頬を拭おうともせず
悲しみ満たされたけど
だけど依頼は果たされていないから
再び仲間と立ち向かう
いないこと慣れてはいくけど
忘れない
それが私達、冒険者の生き方 1999
砂の国から
この砂の地上に
人よりも古き時に舞い降りた
魂 ありけり
そのもの 人よりも神に近く
人よりも 恵みを友とする
竜の種族なり
その小竜 砂竜と呼ばれしころ
人と友となりて
歴の糸を紡ぐ
その姿 小さいけれど
その姿 勇ましく
その気性 穏やかなれど
その性質 激しいものなり
砂竜 砂の地にて
未来紡ぐ者の守護竜となりて
今も この地に生きる
砂竜 わが国の紋章とされ
わがサリタ王国 砂漠に存在する
我ら 砂竜の聖地に 足をつけた民なり
1991.11.8
「リュナ=バルカ=ジーテ=サリルタ=サリタ スティフォルディアの世界より」
ケルロリニス ストーリー
小さな 物語が
その時 始まった
ただ一人の 普通の少女が
小さな ファンタジーのストーリーに
入り込んだ日
このケルロリニスの世界が動き始めた
それは とっても 危険な世界
それは 夢と冒険と 勇気と優しさのあふれる世界
それは 古い力と新しい文明の世界
少女はその世界で
大きく変わるだろう
私達が見つめる中で・・・ 1991.11.10
探求
私がその物語を探し始めて
どのくらいたったでしょうか?
探し歩くうちに
同じような物語には沢山出会ったけれど
その物語には出会えなくって
その物語の中でしかその人には会えなくって
だから今日も探し続けているのです 2000
現実的な妄想
テレビを見ているの
いつも見ているの
何も考えないの
これでいいのかしらなんて
とっても不安なの
だけど止まらない
だけど楽しいの
いっときだけの魔法だけど
ちょっとした麻薬だけど
2000
タイムカプセル
タイムカプセル掘りおこす
見たいものではないけれど
懐かしさだけが込み合げて
そっと聞こう子供の心
これからの子供たちに
負けないように
これからの子供たちを壊さない
大人になれるように 2000
閉園
小さい頃、来た時は
全てが大きく見えてたね
幼い目をくりくりと
くたくたになるまで走り回った
あれはいつ見たネオンだったか
一緒に泣いた友がいた
ずっとそばにあった
素敵な遊び場所
明日からは動かなくなるけれど
そっと思い出は置いてゆくよ
あなたと一緒に
2000 120閉園から